呼吸器内科RESPIRATORY MEDICINE

科長メッセージ

サブスペシャルティーを大切にしつつ、
呼吸器内科全般に精通した医師を育成。

私たちの浜松医科大学呼吸器内科は、大学の診療グループとして臨床、研究、教育のいずれにも力を入れて活動してきておりますが、とくに臨床は大切にしたいと考えています。これは開設当初からの当科のモットーでもあり、患者さん本位の診療を常に心掛けています。また、一般病院とは異なり大学には研究という重要な任務もあります。研究においてはいつも臨床からの視点を大切にし、最終的には患者さんへの還元を目標にした先駆的な研究を発展させていきたいと考えています。さらに、教育に関しても、県内の多くの関連病院と連携して若い呼吸器内科医の育成に熱い情熱を注いでおります。呼吸器内科医が診療する疾患は、感染症、悪性腫瘍、アレルギー性疾患、慢性閉塞性肺疾患、また間質性肺炎など多岐にわたります。これが呼吸器病学の奥の深さの一つでもありますが、それぞれのサブスペシャルティーを大切にしつつも呼吸器内科全般の診療に精通した臨床能力に秀でた呼吸器内科医の育成を目指しています。また、女性医師のキャリアパスについては、一人一人のライフスタイルに即したきめ細かいパスを考え、無理なく専門医として臨床が継続できるような配慮を考えております。

私たちは、この静岡から呼吸器病の診断や治療に関する多くの新しい知見を世界に向けて発信していきたいという夢を持っています。ぜひ皆さんも私たちの仲間に加わっていただき、新しい呼吸器内科を一緒につくっていきましょう。

呼吸器内科の特色

27

大学内だけでも呼吸器疾患を指導できる専門医師が27名います。

年間約30

当グループでは年間約30編の英語論文を発表しています。

年間20編以上

間質性肺炎の領域では、年間20編以上の論文、総説、著書などを作成し世界に発信しています。他病院からの紹介も含め多くの患者さんを診療し、学会のガイドライン作成にも携わっています。

200

当科に通院中のサルコイドーシス患者さんは約200名で、日本のサルコイドーシス診療の中心医療機関の1つです。多臓器にわたる疾患であり、他科との連携も密に実施しています。

80%

日常臨床のみならず新規治療開発を積極的に行っており、約80%の肺癌患者さんが臨床研究や治験に参加いただいています。

80

2022年現在81回を迎えた浜松びまん性肺疾患研究会は、全国からエキスパートの先生方を迎えて教育的、かつ興味深い症例を深く検討する会です。毎回活発な議論が行われ、素晴らしいレクチャーとともに大盛況です。

年間149

肺炎をはじめとする呼吸器感染症の他、免疫抑制状態の日和見感染症や他科からのコンサルトも年間150件近くあり、院内感染対策チームと連携して診療を行っています。

E54

難治性喘息症例には、生物学的製剤治療(抗IgE抗体、 抗IL-5抗体、抗IL-5受容体抗体、抗IL-4受容体抗体)も積極的に実施しています。

3

慢性閉塞性肺疾患(COPD)は世界における死因の第3位になる疾患であり、今後重要性はさらに増すと考えられます。治療に用いる吸入薬剤も多数開発されており、我々は吸入薬剤の効果を呼吸機能のみでなく、3次元CTなど新たなモダリティを用いて評価しています。

関連病院

病院名 診療科名 代表者
磐田市立総合病院 呼吸器内科 妹川 史朗
JA静岡厚生連 遠州病院 呼吸器内科 貝田 勇介
静岡済生会総合病院 呼吸器内科 池田 政輝
静岡県立病院機構 静岡県立総合病院 呼吸器内科 白井 敏博
静岡市立静岡病院 呼吸器内科 山田 孝
静岡市立清水病院 呼吸器内科 増田 昌文
静岡赤十字病院 呼吸器内科 志知 泉
聖隷浜松病院 呼吸器内科 橋本 大、中村 秀範
聖隷三方原病院 呼吸器内科 横村 光司
独立行政法人国立病院機構 天竜病院 呼吸器・アレルギー科 白井 正浩
浜松医療センター 呼吸器内科 佐藤 潤
浜松赤十字病院 呼吸器科 佐藤 雅樹
浜松労災病院 呼吸器科 豊嶋 幹生
藤枝市立総合病院 呼吸器内科 小清水 直樹
島田市立総合医療センター 呼吸器内科 上原 正裕