研究内容RESEARCH

間質性肺炎の病態の解明と新規治療法の開発

間質性肺炎は多様な病態を呈し、予後の不良な症例も多いのが現状です。私たちは国内外の研究者とともに、この難病に対して最新の技術を用いて原因蛋白や遺伝子の探索などの病態解明を積極的に行っており、先進的な診断の研究も行っています。さらには革新的な治療法の開発にも取り組んでおり、充実した研究体制のもとで精力的に活動しています。

肺がんの臨床研究

免疫療法における新規のバイオマーカー探索や薬剤性肺障害の臨床研究を行っています。また基礎講座と共同して、がんゲノムおよびエピジェネティクスに関する基礎研究も行っています。

膠原病肺の臨床研究

皮膚筋炎/多発性筋炎や関節リウマチなどの膠原病に合併した間質性肺炎に関する臨床研究で成果を上げています。現在前向き研究も行っています。

気道上皮の多面的機能を応用した新規気道疾患治療法の開発

気管・気管支の内腔を覆う「気道上皮」は外気と最初に接触し、外来異物に対するバリアとして極めて重要な組織です。私たちは、気道上皮における生体防御関連サイトカイン産生機序、粘液線毛輸送系の促進メカニズムを解明することで、それらを応用した新たな慢性気道疾患治療の開発に向け研究を行っています。

ナノ粒子を利用した新規ワクチン療法の開発

結核を含めた細胞内寄生菌に対し、十分に強力なワクチンは現時点では存在しません。我々は生体で分解されるナノ粒子を利用することにより、強力かつ安全な新規ワクチン療法の開発に取り組んでいます。抗原を変えることにより応用も可能であり、社会的に大きな貢献ができると思います。

アレルゲン等の外来抗原に対する肺局所免疫応答の解明と制御

抗原提示細胞である肺の樹状細胞と免疫応答の主役であるT細胞サブセットとの関連について、マウスの喘息モデルを用いて研究を行なっています。これらの免疫制御の解明と、アレルギー性気道炎症の制御を目標に日々研究を続けています。

肺免疫研究

伝統的に“肺の免疫”に注目した基礎研究や臨床研究を行っています。動物モデルを用いて気管支喘息の難治化や、肺の線維化に関わる研究に力を入れています。研究を通して、難治性肺疾患の新規治療の開発に挑んでいます。特にマクロファージや樹状細胞に関する研究で、重要な知見を世界に発信し成果を上げています。

好酸球肺炎に関する研究

希少疾患ですが、教科書に載る成果を上げています。

 

プロテオミクス

呼吸器疾患患者の臨床検体に発現しているタンパクをLC-MS/MSを用いて網羅的に解析し、診断に貢献できるバイオマーカーや、疾患活動性評価や治療反応性・予後の予測に有用なマーカーの開発を行っています。

頭部外傷と肺障害

頭部外傷によって重篤な肺障害を起こすことが知られていますが、その発症機序はよくわかっておりません。当医局員がノートルダム大学留学中にその発症に外傷直後の凝固カスケード活性化が関与していることを証明しました。本学の医生理学教室と共同でさらなる研究を行っています。